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INTERVIEW

海宝直人さん「出会いは″宝″なり」

今年芸能活動25周年を迎えた海宝直人さんが、「マチ★ソワWeb」サイトオープン記念の新配信番組「海宝直人のSmile Session 出会いはタカラなり」(8月8日スタート)でナビゲーターを務めることになりました。そこで海宝さんにスペシャルインタビューを敢行。初挑戦となる今回の仕事のことや、新型コロナウイルスで外出自粛期間中のこと、将来の目標などについて熱く語ってくれました。

――芸能活動25周年を迎えましたね。

気が付けばという感じです。子役時代を入れての経歴ではあるので、(25年というと)長さで言ったら、長く聞こえるかもしれないですけど、まだまだだなって思います。ただ、作品との巡り合わせも、人との出会いがあったからこそ。そういう意味では、たくさんの出会いがあったからこそ、いまがあるなって改めて思います。

――その節目の年に、新配信番組「海宝直人のSmile Session出会いはタカラなり」で初めてナビゲーターを担当します。

毎回ゲストの方をお呼びしてお話をさせていただくので、ここでしか聞けないような話などいろいろ伺って、楽しい配信イベントにしていけたらなと思います。僕がナビゲーター・司会進行をやらせていただくのも初めてですし、ゲストとのトークをメインとした配信番組も初めて。今までにないチャレンジなので、自分でも新しい一面を発見できるんじゃないかと思って、楽しみに
しています!

それに、こういう取り組みも、今だからこそできる企画だと思います。インタビュー形式のYouTubeを立ち上げた俳優もいますし、リモートセッションとか、インターネットを使ったコンテンツが増えたのは確かだと思うので、劇場に行くのはちょっとハードルが高いかなと思っていた方々に携帯電話ひとつで見られるコンテンツを身近に感じていただき、そこから興味をもってもらえるきっかけになったらうれしいですね。

――本番組では、笑顔いっぱいの楽しいトークと真剣・深掘りトークもとても楽しみですが、海宝さんの歌も楽しみです。

この番組では毎回、2曲歌わせていただこうと考えています。1曲は、僕からゲストの方に贈る曲を選ばせていたこうと….その時々に伝えたい想いを曲に乗せて、お届けできたらと思いますね。今回の選曲は……まだ決まってないです(笑)。これから選曲していきますので、どうぞお楽しみに!

――第1回目のゲストの麻実れいさんは「海宝さんの新番組だったらぜひ」と出演をお受けいただいたとお聞きしました。海宝さんから麻実さんへ、メッセージはありますか?

まさか麻実さんに来ていただけるとは思ってもいなかったので驚きましたし、とても嬉しかったです。ミュージカル『アナスタシア』でご一緒したときは、麻実さんの存在感に圧倒されました。麻実さんから勉強させていただくことが多かったので、今回の番組で再びご一緒できるのは、本当に光栄です。麻実さんご自身にも楽しい時間を過ごしていただけるように、頑張りたいと思います。

――今年はコロナウィルスの影響で出演予定の『アナスタシア』が一部公演中止になったり、『ミス・サイゴン』も公演中止になりました。

『アナスタシア』の稽古のはじめのころは、ここまで大きくなる感じはしていませんでした。昨年、この作品のドイツ公演を見に行ったり、下準備もしていたんです。それが初日を迎えるときには、公演をできるかできないかという状態まできていて…。最終的に僕は公演に3回しか出られなかったんですけど、1カ月ぐらい稽古してきたものが、あっけなく飛んでしまった。それは悔しかったですね。

――一方で、緊急事態宣言が出された外出自粛期間中、ミュージカル仲間で『レ・ミゼラブル』の名曲「民衆の歌」をリレー形式で歌唱しました。YouTubeで4月下旬に公開され、話題になりましたね。

発起人の上山竜治さんが最初に声をかけてくれたんです。役者たちが何かしらアクションを起こすことをしてみたいね、僕らでひとつ何かをつくろう、と立ち上がったプロジェクトなんですが、(7月27日現在、再生回数670万回超えという)あんなに大きくなると思っていなかったです。あっという間に(再生が)何百万を超えたので、反響の大きさには、本当にびっくりしました。それだけエンタメが求められて、“レ・ミゼ”の作品が愛されているんだなって思いました。その直後に、男性の方がパロディー映像をつくってくださったんです。それがすごいクオリティーで。一人で全員の特徴を見事にとらえていて、女性役も含めて全役をやっているんですよ。僕らの中で話題になって、みんなでリツイートしました(笑)。それもうれしい驚きでしたね。

――「民衆の歌」はどのように作っていたのですか?

一応、全員、最初から最後まで全部歌いました。僕自身、実は何度も撮り直したんですが、ほとんどカットされるっていう(笑)。コロナだからこそ、のことだと思いますが、僕自身はバンドもやっているので、メンバーとリモートセッションをしたり、コンサートなどをやっているピアニストの森亮平さんとリモートでセッションしたり。手探りでしたけど、自宅で歌や映像の勉強ができたのは、いままでにない経験でした。

――まだまだ油断大敵ですが、普段から気をつけていることはありますか?

自粛期間中(緊急事態宣言中)は本当に家から出ませんでした。買い物ぐらい。普段から手洗い、うがいはしっかりしています。ロングラン作品も多いですし、喉がイガイガするとか、そういうときは蒸気を吸入したり、本番も稽古中も風邪など引かないように心がけています。あとは、ジムが開いていたときにはジムに通ったり、自宅でできる筋トレやエクササイズをやっていました。

――オンライン飲み会はしたのですか?

 何回かありましたね。『アナスタシア』メンバーとは2、3回あったでしょうか。だんだん疲れてくるんですけど、終わりどきを見失うというか(笑)。そろそろお風呂、入ってくるよ、とか(笑)。あとは、いろんな作品で一緒になった仲良しチームの方々がいるんですけど、そのメンバーで、オンライン飲み会をしていました。

マチソワWeb_海宝0727.jpg

――これまで数々の作品に出演してきました。転機となった作品、あるいは、ターニングポイントとなった人物(演出家ら)との出会いなどはありましたか?

そうですね、やっぱり『レ・ミゼラブル』のマリウス役は、まずひとつの大きなターニングポイントだったなって思います。1人でセンターで歌うシーンがある役で、子役時代から憧れの作品でした。それに決まったということは自分にとって大きなことでしたね。それから、『アラジン』とか、いろんな作品に出演させていただくようになったので、皆さんに知っていただくという意味でも大きかったです。

――人物で誰か影響を受けた方はいますか?

『道』という作品でご一緒した、(英演出家の)デヴィッド・ルヴォーさんは、すごく刺激的な稽古でした。作品自体の演出もそうなんですが、2人1組で一人が何語でもいいので話し、もう一人が日本語に訳すというワークショップは新鮮で、メンタル的にも解き放たれて楽しかったです。即興でしたが、お芝居の面白さを改めて実感しました。お話もすごく上手方なので、必ず稽古前に自分の経験とかエピソードを話してくださって雰囲気を和ませてくださったり、稽古場の空気づくりもすごく巧な方でした。

――舞台俳優として活躍する一方で、ロックバンド「シアノタイプ」でも活動しています。

学生(高校)時代に現代音楽部(軽音部)だったりもともと好きでした。ギターが好きな友達と文化祭で2人でデュオしたり、音楽活動は好きでした。『シアノタイプ』のメンバーと出会いがあって、ちょうどボーカルを探しているメンバーがいるので会ってみないかという出会いから意気投合、一緒にシアノタイプを結成することになりました。

――ソロ活動もしていますが、(バンドとソロと)それぞれの楽しさを教えてください。

バンドは演劇で歌うこととは違って、ある意味、舞台よりも自分たちとして表現できる、自分たちがやりたいことをやりたいようにやる場、試せる場、そこが大きな違いだと思います。失敗しても自分たちの責任ですし。それに、バンドでの発見をミュージカルのときに還元できたりしますしね。演劇は相手役と交流しながら、作品をつくっていくものだと思います。バンドのメンバーとい
るときのリラックス感と、ソロでミュージカルの楽曲やクラシカルな編成でやるときとは衣装も変わってくるので、自然と切り替わっている感じでしょうか。ソロ活動は(自身の)魅力が詰まっていると感じていただけたらうれしいですね。

――節目の年を迎え、仕事で挑戦してみたいことはありますか?

2018年にロンドンでショーに出させていただいたんですが、やはり、ロンドンやブロードウェイとか本場のミュージカルに挑戦したいですね。先々の目標になりますが、海外の舞台に出演できたらという思いがあります。日本でも、海外から俳優さんを呼んでコンサートを開催することが結構増えています。僕自身参加させていただき、交流する機会も増えて、そういう意識が芽生えていきました。

――やってみたい役は、ありますか?

劇団四季の作品ですが、『オペラ座の怪人』のファントムとか、『ジーザス・クライスト=スーパースター』のジーザス役は、すごく憧れます。昨年、『ジーザス・クライスト=スーパースターinコンサート』に出演したときは、シモンというキャラクターをやらせていただいたんですが、改めて素晴らしい作品だなって思いました。いつかやってみたいですね。

――デビュー25周年として待望のソロ第2弾アルバムをリリースされるそうですね!

秋頃に発売予定です。歌のレコーディングはこれからですが、オーケストラの演奏は先日、金沢で録音してきました。ファーストアルバム『I wish. I want.NAOTO KAIHO sings Disney』に続いて、オーケストラ・アンサンブル金沢の皆さんが素晴らしい演奏をしてくださったので、僕自身も気合を入れてレコーディングに臨もうと思っています。

アルバムのタイトルは『Break a leg!』。ブロードウェイなどで本番の舞台に上がる前にみんなで「頑張れよ」と声を掛け合う言葉をタイトルにしています。このアルバムを聞いた方が元気になったり、慰められたり、癒されたりしたらいいなという思いで作っているので、聞いていただけたら嬉しいです。

――では最後に、25周年の記念イヤーをどんな年にしていきたいか、お知らせください。

いろんな引き出しを増やしながら、いろんな面をお見せできたらなって思います。すごくチャレンジな1年になるなって思っています。

取材・文 / 箱崎宏子(産経新聞社)
撮影 / 桐山弘太(産経新聞社)


海宝直人(Kaihou Naoto)

1988年7月4日、千葉県出身。7歳で劇団四季「美女と野獣」でデビュー。99年、同劇団の「ライオンキング」の初代ヤングシンバに抜擢され同役を3年間務める。2016年の同作品で大人シンバ役を担当し、同一キャラクターの子供と大人を演じたとして話題になった。その後も舞台を中心に活躍中。主な出演作は「ファントム」「ノートルダムの鐘」「アラジン」など。趣味はピアノ。今秋、ソロ待望の2ndアルバム「Break a leg!」をリリース予定。今後、「イリュージョニスト」「アリージャンス忠誠」「王家の紋章」などに出演予定。

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information

『海宝直人のSmile Session 出会いはタカラなり』

2020年8月8日(土)19:00~20:00(予定) ※生配信
出演:ナビゲーター/海宝直人 ゲスト/麻実れい
配信方法:streaming+
視聴チケット:2,000円
視聴チケット販売:https://eplus.jp/smile-session/

注意事項:
※本ベントはイープラス「Streaming+」でのLIVE配信限定のイベントです。会場でのご観劇はできませんので予めご了承ください。
※本イベントのアーカイブ閲覧は予定しておりません。
※途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
視聴方法:Streaming+で初めて公演をご視聴されるお客様はこちらをご確認ください。

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