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『海宝直人のSmile Session 出会いはタカラなり』Vol.5楽曲紹介

2021.10.26

マチ★ソワ主催のスペシャル配信イベント、『海宝直人のSmile Session出会いはタカラなり』Supported by fracora。10月22日より配信をスタートしたVol.5は加藤和樹さんをゲストにお迎えしています(10月28日23:59まで視聴可能、配信時間約110分)。

ミュージカル界で数々の主役・大役を務める加藤さんと海宝さんですが、意外にも今回の「Smile Session」が初共演!　ミュージカルについて、さらにお二人の共通点でもある音楽活動についてトークを深く掘り下げました。

そして加藤さんと海宝さんといえばラーメンLOVEとしても有名。ミュージカル界初の「東京イチ推しラーメンプレゼン対決」で、二人がお気に入りのラーメン店を情熱的にプレゼンします。マチソワtwitterへの「いいね」クリック数で対決の勝者が決まりますので、ぜひご参加ください!

「Smile Session」では豊かな表現力を持つ海宝さんの歌声を堪能できるのも見どころの一つ。初披露の楽曲もあった今回、配信をさらにお楽しみいただけるように、海宝さんの歌唱楽曲をご紹介します！

CYANOTYPE「紬 -tsumugi-」(作曲・作詞：西間木陽さん)
ミュージカル俳優としてご活躍される海宝さんですが、ご自身がボーカルを務めるバンド、CYANOTYPEでの活動も精力的に行っています。バンドを結成して今年で9年。8月に発売されたミニアルバム『PORTRAITS』は、4人のサウンドプロデューサーと共同制作してCYANOTYPEの新境地を拓きました。

「僕の命の価値とは?　君の命の価値とは?」という鮮烈なフレーズから始まる「紬 -tsumugi-」は西間木陽さんの独特の世界観が壮大に広がる一曲。テレビ番組「ダウンタウンDX」9月、10月のエンディングテーマとしても取り上げられています。祈りにも似た思いが時に熱く、時に切なく響き、一瞬たりとも聞き逃せない濃密なドラマが展開。海宝さんにとっても「特別」と語られたこの楽曲はシネマティックなオーケストレーションにアレンジされて、より豊かに物語を紡ぎます。今回は半田彬倫さんのピアノ演奏による歌唱で新たな雰囲気での「紬 -tsumugi-」をSmile Session特別バージョンでお届けしました。

ザ・ベイビースターズ「去りゆく君へ」(作曲・作詞：田中明仁さん)
ザ・ベイビースターズが2003年に発表した「去りゆく君へ」。この曲は加藤和樹さんの人生を変えた一曲でもあります。加藤さんが友人に借りたCDで「去りゆく君へ」を聞いて強く心を動かされ、人目もはばからず涙を流されたとのこと。その経験から「自分も歌を通して人に変化を与えられる存在になりたい」と思って音楽活動をスタートしたそうです。

加藤さんにとって転機に繋がる思い出の曲「去りゆく君へ」を、海宝さんが「加藤さんに贈る一曲」として選曲しました。海宝さんは加藤さんのエピソードからこの曲を初めて知ったとのことで、歌うのも今回が初めて。渋谷を舞台にした別れと切ない想いのストーリーが歌声に溢れ、耳を傾ければ一本のドラマを観ているかのような感覚になります。「この曲で人生が変わった加藤さんの前で歌うのはドキドキだったんですけど」という海宝さん。海宝さんのあたたかな思いがこもる歌に、加藤さんも感慨深く聞き入ります。加藤さんと海宝さん、お二人の思いがクロスする至福のひとときでした。

文／大原_薫（演劇ライター）
撮影／吉原朱美