東啓介さん「バトンをつなぐ」×加藤大悟さん「爪痕残したい」▷Musical shoW「WE ARE MUSIC」vol.1

――同じ事務所の先輩・後輩になります。

加藤大悟さん（以下加藤）　以前、別の公演の稽古場でたまたまお会いしたことがあるんです。僕は『刀剣乱舞』のミュージカル版に出演、そして東さんは舞台版にご出演されていたのですが、演劇人としてすごくかっこよくて憧れていました。最初にお会いしたときの印象はとにかく『デカッ！』。物理的にも、存在としても大きい方。ミュージカルの最前線に立たれている、僕にとっては目指すべき大先輩です！

東啓介さん（以下東）　絶対嘘でしょ～（笑）。大悟は本当に人懐っこいよね。あと、いい意味で落ち着きがない。あれをしたい、これをしたいという思いややる気が前面に出ていて、すごくいい。ただわちゃわちゃしてるだけじゃない。

――コンサートは一日目が女性陣。二日目が東さん、三日目が加藤さんのソロコンサートという構成ですね。

東　初日は、僕らはゲストとして参加します。彼女たちのバトンを受けて二日目のソロコンサートで自分の色を出し、三日目の大悟にバトンをつないでいければ。

――二日目の東さんのソロコンサートの昼の部に、加藤さんもゲスト出演されますね。

東　大悟はアーティストをずっと目指してきたんだよね。自分の武器をいかして自由にはばたいてほしいです。

加藤　聞きました？　もう本当にやさしい…。やっぱり東さんの背中はすごく大きいんです、物理的にも…（笑）。こんな大きなプロジェクトに参加させていただいて、すごく光栄で、自信にもつながっています。僕はミュージカルにはあまり触れてこなかったのですが、今回のコンサートをきっかけに東さんにこんな曲がいいよ、と教えていただいて。『ディア・エヴァン・ハンセン』の曲は、とてもPOPでかっこよくて、ずっと聞いています。あと、『グレイテスト・ショーマン』や『アルジャーノンに花束を』もいいですよね。ミュージカルって、歌で感情やセリフを表現しなければならないので、とても難しい。だからこそ、ミュージカル俳優の方々の表現力に圧倒されます。

東　僕も大悟みたいに、最初は2.5次元から出てきて、それからグランドミュージカルにも出演させていただくようになりました。ミュージカルにあまりなじみはなかったのですが、いろんな経験をさせていただくなか、ひとくちにミュージカルといっても、こんなにジャンルがあるんだ、ということを学びました。マチ★ソワの聴活コラムでもたくさんのミュージカルに触れさせていただきましたし。大悟にも僕が教えてもらってきたことをつないでいきたい。それに、大悟のお客さまにも、グランドミュージカルの魅力を知っていただけるすばらしい機会だなと思っています。ミュージカルって突然歌いだしたりするイメージがあって、少しハードルが高いですよね。なので、今回はみなさんに聞きなじみのある歌をお届けできたら。

――東さんのソロコンサートの夜の部では『ラグタイム』で共演された遥海さんもゲストとして登場します。

東　『ラグタイム』では遥海さんと絡むシーンはなかったのですが、彼女の歌の力がすごいので、シンプルに僕が彼女の歌を聞きたくて、ゲスト出演をお願いしてしまいました（笑）。年も近いので、一緒にステージに立つのが楽しみです。

――加藤さんのソロコンサートには舞台『魔法使いの約束』で共演された矢田悠祐さんが出演されますね。

加藤　実は、矢田さんとは普段から一緒にカラオケに行ったりするような仲でして…（笑）。矢田さんの歌がすごく好きなんです。生身の自分として、矢田さんに本気でぶつかっていきたいです！

――同じ事務所のメンバーで上演されるコンサートは貴重だと思います。改めて意気込みを。

東　同じ事務所で開催できること自体がすごく嬉しいです。今回はミュージカルですが、いろいろなジャンルの方がいらっしゃるので、一つのジャンルに留まらずにvol.2、3と広げていきたいです。

加藤　本当に今回のミュージカルコンサートに出演させていただけることは大きな勲章。僕が一番のひよっこですが…。ひよっこなりに、なんとか爪痕を残すことができればと思います！

取材・文／塩塚 夢（産経新聞社）
撮影／吉原朱美

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