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【ライブレポート】東啓介さん、初のバースデーライブ「HIGASHI KEISUKE BIRTHDAY LIVE -音-」を開催

「マチ★ソワ」で「東啓介と聴活」を連載中の俳優、東啓介さんが7月14、15日、東京・有楽町の新劇場「I’M A SHOW (アイマショウ)」で、初のバースデーライブ「HIGASHI KEISUKE BIRTHDAY LIVE -音-」を開催しました。

音楽監督に福井小百合さんを迎え、バンドの演奏にのせてミュージカルナンバーからJ-POPまでバラエティ豊かな楽曲を甘い歌声で披露。誕生日を祝いに駆け付けたゲストの加藤和樹さん(14日)、有澤樟太郎さん(15日)、観客の皆さんと共に、28歳を祝いました。

■DAY1
黒いパンツに白いシャツとシックな衣装の東さんは、オープニング曲「Can’t Take My Eyes Off You」(『ジャージー・ボーイズ』)で登場。客席には色とりどりのペンライトが揺れ、サビに差し掛かると自然に手拍子がわきます。東さんがそれに笑顔で応え、「誕生日を迎えました! 28歳になりましたー!」と宣言すると、客席は大きな拍手で祝福。『ジャージー・ボーイズ』でボブ・ゴーディオ役を務めた東さんは劇中でこの曲を歌うことはありませんでしたが、「ボブだったらこんな風に歌うのかなと妄想を膨らませて聴いていただければ」と客席に語り掛けました。

「10年目でようやく自分の誕生日にコンサートができる!」と初のバースデーライブを喜んだ東さん。ライブに「音」と名付けた理由は、小さい頃から「音」に敏感で、今も観客の拍手などさまざまな「音」に助けられているためだそう。素敵なバンドメンバーを紹介すると、「音を楽しんでください」と客席に呼びかけました。

続いて、J-POPのコーナー。「さよならエレジー」(菅田将暉)では、オープニングのギターソロから客席もノリノリです。力強い歌声を披露し、続く「きらり」(藤井風)では低音から高音まで変幻自在な歌声を響かせました。コーナーの3曲目は東さんがインスタグラムでのライブでも何度か歌った大好きな曲「君の為のキミノウタ」(川崎鷹也)。「ねぇ、知ってる?」から始まる印象的な歌詞を、ギターソロから始まる演奏で語り掛けるように歌い上げました。

そこへ、ハッピーバースデーの音楽が響き、大きなバースデーケーキと共にこの日のゲスト、加藤和樹さんが登場。

ミュージカル『マタ・ハリ』(2018年)で共演し親交が深い2人ですが、実はこの作品以外では共演機会がありません。誕生日を迎えた東さんに向けて、加藤さんは「大きいことは武器だと思う。その体から出る包容力、若いのに深い声を持っていて珍しいと思った」と温かいメッセージ。「とんちゃんは先輩に壁がなくて、尻尾をぶんぶん振ってくるので、我々はころりとやられちゃう」と語り、加藤さんの自宅に遊びに来た東さんにお手製のラーメンをふるまったエピソードなどを披露していました。

続いて、加藤さんと東さんのデュエットソング。1曲目の「奏」(スキマスイッチ)の間奏では、加藤さんの後を東さんが追いかける2人のアドリブのセッションが見事。意外にも「奏」をこれまで歌ったことなかったという加藤さんは、「ぼくの初めて(の「奏」)はとんちゃんに捧げました」と客席を沸かせていました。

さらに、2人はミュージカル『RENT』から「What You Own」も披露。加藤さんがロジャー、東さんがマークになり、「ひとりじゃない」と2人で美しいハーモニーを響かせました。東さんに投げキスを贈りながら、加藤さんはここで退場。続いて、ムードをさらに盛り上げるオーバーチュアの演奏が流れ、青いジャケットに着替えた東さんが、いよいよミュージカルの楽曲を歌いつないでいきます。

まずは、『キンキーブーツ』より「Step One」。等身大のチャーリーの歌声を響かせた東さんは、「いつか(『キンキーブーツ』に)参加して、〝彼〟の思いをつないでいきたい」と同作への熱い思いを語ります。続いて、『ディア・エヴァン・ハンセン』から「For Forever」を英語で歌唱。芸能生活10年目を迎え、「まだたどりついていないところがいっぱいある」という東さん。「いつかたどりつきたい。いっぱい歌を聞かせたい。お芝居も見てほしい。ぜひ応援よろしくお願いします」と客席に語り掛けると、大きな拍手がそれに応えました。

さらに、これまた初めて挑戦するという自身の出演作の曲をつないだミュージカルメドレーでは、「サラへ」(『ダンス オブ ヴァンパイア』)で低音の魅力を全開に。「普通の人生」(『マタ・ハリ』)では甘い声、「しあわせ」「カラー・オブ・ライブ」(『Color of Life』)では当時よりさらに深さと強さを増した声で、デビューから10年で広げてきた表現の幅を惜しみなく披露していました。

ミュージカルソングのラストは、ファンからのリクエストが多かったナンバー「神よ何故」(『ミス・サイゴン』)と「僕こそ音楽」(『モーツァルト!』)。なかなか披露する機会がなかったJ-POPから思い出のミュージカル曲、そして、「いつかオリジナル曲も披露できたらいいな」と夢を語った東さん。アンコール曲の「December ’63」(『ジャージー・ボーイズ』)で観客の大きな拍手を浴びると、「またね」と小さく手を振ってステージを後にしました。

■DAY2

「誕生日終わっちゃったんですよね。でも、まだ誕生日だから!」「2日目はより、東を出していこうかな」という挨拶で始まった2日目のライブ。この日のゲストは、同い年の俳優、有澤樟太郎さん。『ジャージー・ボーイズ』でボブ役をダブルキャストで務めたことから、親交をさらに深めたふたり。巨大なバルーン(マチネ)、花束(ソワレ)を持ちながら登場した有澤さんとは、初めて会ったときの印象から、出演当時の思い出話まで、軽妙なトークを繰り広げました。

ゲストとの歌は、1曲目が「猫」(DISH//)、2曲目が「Cry for Me」(『ジャージー・ボーイズ』)。ダブルキャストということもあり、本番では絶対に実現しない2人のボブによる歌声は力強く、「同世代だと通じ合うものがある」(東さん)と息もぴったりでした。

アンコールの「December’ 63」には、有澤さんも飛び入り参加。

バンドメンバーと共に肩を抱き合い、大きな拍手に包まれていました。ソワレのアンコールでは、スタンディングオベーションが起こり、2日間のライブは大盛況のうちに幕を下ろしました。

(写真左から)ピアノ・森俊雄さん、ベース・鳥越啓介さん、有澤樟太郎さん、東啓介さん、ドラム・赤迫翔太さん、ギター・中村康彦さん、マニピュレーター・棚橋信仁さん

取材・文/道丸摩耶(産経新聞社)
撮影/吉原朱美
スタイリング/青木紀一郎
ヘア&メイク/yuto


『HIGASHI KEISUKE BIRTHDAY LIVE ―音―』

日時:2023年7月14日(金)19時開演、15日(土)13時30分開演・18時開演

会場:I’M A SHOW(アイマショウ)

出演:東啓介

ゲスト:加藤和樹(7月14日)、有澤樟太郎(7月15日)

音楽監督:福井小百合

ピアノ・森俊雄、ギター・中村康彦、ベース・鳥越啓介、ドラム・赤迫翔太、マニピュレーター・棚橋信仁

協力:ワタナベエンターテインメント

企画・主催:産経新聞社(マチ★ソワプロジェクト)

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