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【囲み取材レポート】「皆で一緒に盛り上げたい」▷『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』プレビュー公演がいよいよ開幕

パリのナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」を舞台に、クラブの看板スター、サティーンと、作曲家志望の青年、クリスチャンの愛を描いたミュージカル『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』が24日、東京・丸の内の帝国劇場でプレビュー公演初日を迎え、開幕に先だち囲み取材が行われました。

物語の重要なポイントである巨大な象と回る風車のセットを背に登場した主要キャストは、「本当にすばらしい作品」と壮大な愛の物語をアピール。映画「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督もサプライズで登場し、「ゲネプロを見たけれど、すばらしかった」と大絶賛していました。

今回のWキャストは「仲がいい」

囲み取材には、サティーン役の望海風斗さん、平原綾香さん、サティーンと恋に落ちる作曲家志望の青年、クリスチャン役の井上芳雄さん、甲斐翔真さん、「ムーラン・ルージュ」の支配人、ハロルド・ジドラー役の橋本さとしさん、松村雄基さん、サティーンのパトロンになるデューク(モンロス公爵)役の伊礼彼方さん、Kさんが登場しました。

プレビュー初日に向け、望海さんは「この素晴らしい世界観に、早く皆さんをお連れしたいという気持ちがあったので、すごく楽しみにしています。皆様の反応、空気感によって変わっていくと思うので、プレビューでいろいろと試しながら皆さんと一緒に作り上げたい」と抱負を語りました。

Wキャストの平原さんは「クリスチャンが冒頭で『これは愛の物語』と言うんですが、クリスチャンがサティーンのためにラブソングを書き、サティーンはクリスチャンのために自分の命を全うする。サティーンにもクリスチャンにも感動しながらここまで生きてきました」と振り返り、「人を愛する気持ち、気持ちを相手に伝えることがどれだけ素晴らしいかを感じました。見終わった後に『愛してる』という言葉が皆さんの心に残るんじゃないかと思っています。悲しくはなるけれど、ハッピーになる素晴らしい作品なので、たくさんの人に見に来ていただきたいです」とアピールしました。

クリスチャン役の井上さんは「とにかくスケールが大きいですし、コロナ禍を挟んで大変な状況の中、公演が実現したことに喜びを感じています。オーストラリアや韓国のスタッフも帝劇に集まって、今日の日を目指してやってきました。今日を無事に迎えられていることが感無量ですし、日本でどう受け入れられるかドキドキもします」とあいさつ。

Wキャストの甲斐さんが「ゲネプロを見て、ムーラン・ルージュの世界はクリスチャンが始めるんですが、そこで泣けたんです。これが日本の観客の皆さんに届けられるんだ、届けられる場所ができたんだというのが鳥肌で…」と話し始めると、井上さんは思わず、「冒頭の僕の演技で泣いたのかと思いました。いや、全然いいんですけど」と鋭い突っ込み。Wキャストの相手を「意識するという芸風でやっている」という井上さんですが、甲斐さんについて「ぼくのWキャストの歴史の中では仲がいいです」と笑わせ、「年齢が全然違いますし、学ぶところも刺激を受けるところも多い、いいカンパニーです」とフォローして、場をなごませました。

まさかの「レオタードで再会」

Wキャストの仲といえば、サティーン役の望海さんと平原さんにも意外なつながりが。「バレエ教室が一緒だったので、高校生の時から一緒にレオタードで踊っていた」(平原さん)のだそう。クラブの踊り子であるサティーンは体の露出が大きい衣装が多く、平原さんは「(望海さんと)再会してもレオタードだった」と笑わせながらも、「衣装も靴もすべて美しい、体にぴったり合うようスタッフが手作業でやってくれています。衣装も見どころです」とすかさずアピール。

望海さんも、「宝塚をやめて、この格好で舞台に出るというのはファンの心が心配でしたが、気にならないくらい世界観にマッチしていると思います」と応じました。ただ、衣装についてはファンよりも望海さんの父親の方が心配しているそうで、「(父は)2階席じゃないと見られないと(笑)。覚悟が必要みたいです。息子が急に娘になったみたいな感覚なんでしょうね」と明かし、出演者を笑わせていました。

ハロルドを橋本さんとWキャストで務める松村さんは、Wキャストを経験するのが今回が初めて。「バディである橋本さとしさんに本当に助けていただいて、憧れと尊敬をもってこの舞台をつとめさせていただいています」とまじめに語ると、すかさず井上さんから、橋本さんは憧れや尊敬とは「真逆のタイプ」と突っ込みが。橋本さんが「この作品は立ち位置とかが厳密なんですが、ぼくは数字に弱くて、何番に立てと言われても分からなくなる。松村さんは稽古中から完璧な状態で仕上げている」と「真逆ぶり」を明かすと、松村さんが「ジドラーはおおらかで華やかでユーモアのある人。さとしさんは演じなくてもおおらかでユーモアがあってチャーミング。だから見習ってるんです」と橋本さんを持ちあげる仲の良さを見せていました。

今度こそ「さらってしまいたか!」

サティーンをめぐり、クリスチャンと三角関係になるデューク役の伊礼さんとKさんも、互いに助け合いながら稽古をしてきた様子。伊礼さんが「Kくんはずるいんですよ。ぼくに先にやらせて、それをパッと盗んで、ちょっとアレンジして自分のものにするんです。いやらしいところがありますよ(笑)」と笑わせると、Kさんも「今日もプレビューで、しっかり盗もうかなって(笑)」と返していました。

NHK朝の連続テレビ小説で主人公の恋敵を務めた記憶も新しい伊礼さんは、記者から「サティーンをさらったりしないのか」と問われ、「さらってしまいたか。今すぐさらってしまいたか」と薩摩弁で応じる一幕もありました。朝ドラでは思いがかなわなかった伊礼さんですが、井上さんから「今回はまだどうなるか分からない」とけしかけられ、「舞台が始まったら、本番は役者のものなんで」とニヤリ。「ミュージカル界のヒール役といえば、伊礼彼方。貴族枠、ヒール役、クズ役はすべて伊礼彼方です。そこに新しいヒール役がやってきました。初演ヒールをKくんと伊礼彼方が担います」とアピールしていました。

豪華なセットや衣装で話題の本作ですが、井上さんによると、「20年くらい帝劇に出ているんですけど、心配になるくらいお金がかかってる。この気合の入り方は見たことがないし、総力を結集して、決死の覚悟というか、何があったんだろうくらいの…規模が違います」。サティーンの衣装がもっとも高額だそうで、それなのに90秒しか着ないエピソードなども披露されました。

伝えたかったテーマしっかり

取材の最後には、サプライズで、バズ・ラーマン監督が登場。前日のゲネプロを見た監督は「皆さん、すばらしいショーでした。とても興奮しました。最後の悲劇的な場面は、私が今まで見た中で一番感動しました」と大絶賛。プレビュー公演も引き続き見るそうで、「もう一つのキャストで見られるので、これも楽しみです。プレビュー初日なので特別なスーツを着ていきます!」と宣言。劇中に出てくる歌の日本語訳を、ユーミンなど日本の大物アーティストを務めることも楽しみだそうで、「日本語でもまるで英語を聞いているかのようでした。私が作品で伝えたかったテーマである真実がそこにありました」と語っていました。

取材・文/道丸摩耶(産経新聞社)
撮影/吉原朱美

Stage Information

『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』

サティーン:望海風斗/平原綾香
クリスチャン:井上芳雄/甲斐翔真
ハロルド・ジドラー:橋本さとし/松村雄基
トゥールーズ=ロートレック:上野哲也/上川一哉
デューク(モンロス公爵):伊礼彼方/K
サンティアゴ:中井智彦/中河内雅貴
ニニ:加賀 楓/藤森蓮華   ほか

※各役Wキャスト/50音順

公演日程:2023年6月24日(土)〜8月31日(木)
会場:帝国劇場

公演公式サイトはこちら

Story

舞台は1899年、パリのナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」。退廃の美と、たぐいまれなる絢爛豪華なショー、ボヘミアンや貴族、遊び人やごろつき達の世界。
アメリカ人作家クリスチャンと、「ムーラン・ルージュ」の花形スター、サティーンは激しい恋に落ちるが、クラブのオーナー兼興行主のハロルド・ジドラーの手引きで、彼女のパトロンとなった裕福な貴族 デューク(モンロス公爵)が二人を引き裂く。
公爵は望むものすべて、サティーンさえも金で買えると考える男だった。クリスチャンはボヘミアンの友人たち―― 才能にあふれた、その日暮らしの画家トゥールーズ=ロートレックやパリ随一のタンゴダンサー、サンティアゴとともに、華やかなミュージカルショーを舞台にかけ、ムーラン・ルージュを窮地から救い、サティーンの心をつかもうとする。

※公式HPより引用

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