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渋谷TOEI跡地に新たな映画館オープン▷こけら落としは「ミュージカル映画」特集!

2022年12月4日に閉館した渋谷東映プラザの映画館「渋谷TOEI」の跡地に6月16日、新たな映画館「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」(渋谷区渋谷1-24-12 渋谷東映プラザ 7&9F)がオープンします。オープニングを飾るこけら落とし上映には、ミュージカル映画の特集が決定! 珠玉のミュージカル映画が、生まれたての映画館のスクリーンで楽しめます。

6月16日~7月6日まで行われる特集上映のタイトルは「ミュージカルが好きだから」。気になるラインナップは、ブロードウェイのオリジナルキャストが出演する『RENT/レント』(2005年)、ビヨンセ、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィーら豪華キャストで話題になった『ドリームガールズ』(2006年)、アカデミー賞8部門を受賞したミュージカル映画の金字塔ともいえる『キャバレー』(1972年)、ロンドンのウエストエンドで上演された公演を撮影した松竹ブロードウェイシネマ『キンキ―ブーツ』(2018年)の4本です。

『RENT』は今年3~4月に日本人キャストで上演されたばかりで、海外からの来日公演も多くの観客を集める人気作品です。『ドリームガールズ』も今年2~3月、望海風斗さん主演で上演されたばかり。『キンキ―ブーツ』は昨年、小池徹平さん、城田優さんによって再演され、話題となりました。『キャバレー』も日本でたびたび上演されており、長澤まさみさんが主演した2017年の公演は記憶に新しいところです。

料金(税込)は、「RENT/レント」「ドリームガールズ」「キャバレー」が、1500円(一般・シニア、学生1200円、小・中学生、高校生、障がい者手帳をお持ちの方は1000円)、「キンキーブーツ」は3000円均一。チケットは、MY Bunkamuraから、オンラインで購入できます。

◆「ミュージカルが好きだから」上映作品

1 『RENT/レント』(2005年/135分)

監督:クリス・コロンバス
音楽・作詞:ジョナサン・ラーソン
出演:ロザリオ・ドーソン、テイ・ディグス、ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア、ジェシー・L・マーティン、イディナ・メンゼル、アダム・パスカル、アンソニー・ラップ、トレイシー・トムズ

【解説】プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を基に、舞台を1989年のニューヨークに置き換え、家賃(RENT)も払えない若者たちの愛と友情、苦悩と希望をドラマチックな音楽にのせて描く。小劇場での初演からわずか3ヶ月でブロードウェイの大劇場で再演となり、トニー賞をはじめ演劇賞を総なめにした伝説のミュージカルが、『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督によって完全映画化。ブロードウェイ・オリジナルキャストの出演も貴重な1本! 「未来でも過去でもなく、今を生きよう」というメッセージは、パンデミックを経た今こそ痛烈に私たちの心に突き刺さるはず。

Images courtesy of Park Circus/Paramount

2 『ドリームガールズ』(2006年/130分)

監督:ビル・コンドン
音楽:ヘンリー・クリーガー
作詞:トム・アイン
出演:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ダニー・グローヴァー、ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ

【解説】1960年代、アメリカ・デトロイト。スターを夢見るディーナ、エフィ、ローレルの3人は人気歌手ジミーのバックコーラスを経て一躍スターダムにのし上がる。モータウンの伝説的グループ「スプリームス」をモデルに、彼女たちの成功と挫折の物語を数々の名曲にのせて描いた傑作ミュージカルが、豪華キャストで映画化。世界的歌姫ビヨンセと、本作で映画デビューを果たしアカデミー賞®助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンの、魂を揺さぶるような圧巻の歌唱シーンは必見。

Images courtesy of Park Circus/Walt Disney Studios

3 『キャバレー』(1972年/124分)

監督・振付:ボブ・フォッシー
音楽:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エッブ
出演:ライザ・ミネリ、マイケル・ヨーク、ヘルムート・グリーム、ジョエル・グレイ、マリサ・ベレンソン

【解説】ブロードウェイ・ミュージカルの名作をボブ・フォッシー監督が映画化し、第45回アカデミー賞®主演女優賞(ライザ・ミネリ)、助演男優賞(ジョエル・グレイ)、監督賞など8部門を受賞したミュージカル映画の金字塔。ナチスが台頭し始めファシズムの暗雲が漂う1930年代初頭のドイツ・ベルリンを舞台に、歌手のサリー、ロンドンからやってきたブライアン、バイセクシュアルの貴族の青年ら、キャバレーに集う人びとの人間模様が退廃的に描かれる。ミュージカル界最高のスター、ライザ・ミネリの天性の才能が全編にあふれる傑作。

©Matt Crockett ©BroadwayHD/松竹

4 松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』(2018年/122分)

監督:ブレット・サリヴァン
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン 音楽・作詞:シンディ・ローパー
出演:マット・ヘンリー、キリアン・ドネリー、ナタリー・マックイーン、ショーン・ニーダム、コーデリア・ファーンワース、アントニー・リード

【解説】ブロードウェイ作品を映画館で楽しめる「松竹ブロードウェイシネマ」として2021年に公開され、連日満席続出となった本作は、2018年のロンドン・ウエストエンド公演を撮影したもの。イギリスの片田舎にある倒産寸前の靴工場を亡き父から引き継いだチャーリーは、偶然出会ったドラァグクイーンのローラが履くハイヒールに工場再建のヒントを得てブーツを製造することに。二人の友情と多様性の受容、ありのままの自分を肯定する姿を描いて大ヒットした映画がミュージカル化され、2013年トニー賞では作品賞・オリジナル作曲賞を含む6冠を獲得した。

Text by 道丸摩耶(産経新聞社)

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