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【製作会見レポート】魔法の言葉を歌って、会場が一体に▷ミュージカル『メリー・ポピンズ』

ディズニーの名作映画『メリー・ポピンズ』が原作の傑作ミュージカルが3度目の上演を果たします。マジカルな舞台セット、心躍る名曲と圧巻のダンスシーン、温かいセリフ…。誰もが一度は観たいファンタジーミュージカルです。
2026年度版は、キャスト約50名の約半数が初参加! いくつかのシーンはバージョンアップ予定と期待が高まります。

製作発表会は、歌唱披露からスタートしました。一曲目の「チム・チム・チェリー」では新しくバート役を演じる上川一哉さんが客席の真ん中で歌い出してびっくり! 同じくバート役を続投する大貫勇輔さんが続いて歌い、小野田龍之介さんと新メリー役の朝夏まなとさん、3回目のメリー役を務める濱田めぐみさんと大貫さんがそれぞれデュエットで歌い繋ぎました。哀愁を帯びたこの曲を聴くと、屋根の上のシーンがぱあっと頭に浮かびます。それくらい心を揺さぶる名曲、名場面といえるのではないでしょうか。

(写真左から)小野田龍之介さん、朝夏まなとさん、上川一哉さん、濱田めぐみさん、大貫勇輔さん
撮影/吉原朱美

「何もかもパーフェクト」では濱田さんと朝夏さんがメリーのテーマ曲をしっかり聴かせてくれました。今回は朝夏さんがどんなメリーを見せてくれるのか、期待が高まります。

そしてバードウーマン役の島田歌穂さんと樹里咲穂さんが歌う「鳥に餌を」では、ささやかな希望を感じさせるバラードが胸にしみます。

バードウーマン:島田歌穂さん(写真左)、樹里咲穂さん

そして全キャストによる「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」。パワフルな歌唱に、自然と手拍子が起こって大盛り上がりです。ああ、『メリー・ポピンズ』が帰ってくるのね!と、すっかりワクワクが止まりません。

そして、キャストが登壇し、それぞれ意気込みを語りました。

◆濱田めぐみさん(メリー・ポピンズ)

2018年、2022年、2026年と3回目のメリー・ポピンズになります。新たなメンバーも加わり、楽しくエネルギッシュ、たくさんの素敵なメッセージを届けられる舞台にしたいと思いますので、ぜひお楽しみください。

◆朝夏まなとさん(メリー・ポピンズ)

2018年の日本初演で濱田めぐみさんのメリーを拝見しました。とても感動して、いつかこの作品に携われたらと思っていました。今回仲間に入れていただけて幸せです。精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。

◆大貫勇輔さん(バート)

濱田さんと同じく、初演から関わり3回目になりました。今回は半分以上のキャストが変わるということで、新たな気持ちでこの新しいカンパニーで新しいものを作り上げていけたらと思っています。楽しみにしていてください。

◆小野田龍之介さん(バート)

初演から3回目、今回も携われて非常に嬉しく思っています。キャストがかなり変わって、『メリー・ポピンズ』の歴史の中で何かが大きく変化するのかなとワクワクしています。先日、映画版のバートが100歳を迎えられたとのこと。そのエネルギーをいただきながら、映画をリスペクトしながら、日本版らしい作品を作りたいです。「働いて働いて」ではなく、我々は「稽古して稽古して」、厳しい稽古を乗り越えていきたいと思います。

◆上川一哉さん(バート)

このカンパニーの一員になれたことを嬉しく思います。バート役の3人のうち僕が一番年上ですが、誰よりも若い気持ちでお2人から学んでいきたいと思います。

記者からの質疑応答では、これまで本作に携わってきたキャストと、今回新たに参加するキャストそれぞれが、『メリー・ポピンズ』という作品への想いを語りました。

――これまでの上演を経験されている方は作品の魅力、初参加の方は新しく加わることに対する思いをお聞かせください。

濱田さん 初演、再演と、自分の中を旅しているような気持ちになりました。メリーを演じながら、私自身がメリーに教わっています。いろんな状態、環境の方が観てくださり、帰りは皆さんが笑顔になるので、きっと新しい自分に出会えているのではないでしょうか。メリーの台詞「どんなことでもできる」は、私が一番大事にしている言葉です。毎回演じた後には、今日もご来場いただいた方全員がどんなことでもできると思ってくださったらいいなと思っています。世界情勢も変わってきて、すごくタイムリーな上演だと思うので、いろんなことを感じて、いろんな自分に出会っていただけたらと思います。

朝夏さん(初出演) メリー役に決まった時に、いろんな方から「頑張ってね」「大変そうだよね」と言われました(笑)。自分自身もそうだろうと思っていましたが、濱田さんと笹本さんから「大丈夫だよ。大変だけど一緒に頑張ろう。一緒に作っていこう」と温かいお言葉をかけていただいて、私もよし!どんなことでもできる!と思えました。一つ一つ丁寧に作り、私らしいメリーが見つかったらいいなという気持ちです。

大貫さん バートとしては、「ステップ・イン・タイム」でタップをしながら壁を登り、逆さまで歌う、あの景色はこの作品でしか見られないと思います。エキサイティングで、またあの瞬間に行きたいと思える素晴らしい景色。今回またそれが見られると今からワクワクしています。

小野田さん この作品は悲劇に陥る瞬間が全くなくて非常にドラマチック。悲劇で涙されるお客様はたくさんいらっしゃると思いますが、幸福感や喜びの迫力で涙が流れる作品はなかなかないと感じます。日本ではまだ3度目の上演ですが、20年、30年上演しているんじゃないかというくらい、日本のお客様、日本の劇場とこの作品がぴったりくっついている感じがするんですね。日本人にしか描けない繊細さ、その部分で日本ならではの感動をお客様に届けることができる。今回も、しっかり作っていきたいです。

上川さん(初出演) 僕は日本初演を観て、いつか必ずバートに挑戦したいと思っていました。大変なこともたくさんあると思いますが、誰よりも楽しんでいきたいと思います。あと、僕は高いところが苦手なので(笑)、それを克服できたらいいな、と。

観客からの質問も飛び出し、会場は終始和やかな雰囲気に!
お子さんからの質問にはキャスト全員が笑顔で応じ、作品の持つ温かさがそのまま伝わるひと幕となりました。
また、原作への深い愛情が込められた質問も寄せられ、「戻らない一瞬を大切にすること」というテーマについて、小野田は舞台に立つ一瞬一瞬の尊さを、大貫は自身の子どもとの日々の成長を重ね合わせて語り、会場は静かな共感に包まれました。

質疑応答の後はアンサンブルキャストと子役たちが登場。一人一人名前が呼ばれて紹介されました。

そしてプレゼント抽選会。クリアファイル、Tシャツ、キャストのサイン入りポスターが当たる、豪華さです。

キャストがそれぞれくじを引いて、当たった人のところまでプレゼントを届けにいきます。当たった皆さんは大喜び!跳び上がって喜んだり、キャストと握手をしたり。その反応を見ると、こちらまで幸せな気持ちになりました。

最後に再び「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」を全キャストと観客の皆さんとで歌唱。エネルギーたっぷりで、会場全体が一体に。まるで心に残る贈り物のようなひとときで、前向きなパワーをもらった気分でした。

『メリー・ポピンズ』という作品ならではの幸福感! 情熱の年と言われる丙午2026年にぴったりな『メリー・ポピンズ』。開幕が楽しみです!

取材・文/三浦真紀(演劇ライター)
撮影/吉原朱美



Stage Information

ミュージカル『メリー・ポピンズ』

原案:P.L.トラバース
オリジナル音楽・歌詞:リチャード・M・シャーマン / ロバート・B・シャーマン
脚本:ジュリアン・フェローズ
新規楽曲・追加歌詞・音楽:ジョージ・スタイルズ / アンソニー・ドリュー
共同製作:キャメロン・マッキントッシュ
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子

出演:
メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/笹本玲奈/朝夏まなと
バート:大貫勇輔/小野田龍之介/上川一哉
ジョージ・バンクス:小西遼生/福士誠治
ウィニフレッド・バンクス:木村花代/知念里奈
バードウーマン / ミス・アンドリュー:島田歌穂/樹里咲穂
ブーム提督 / 頭取:コング桑田/安崎 求
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ/久保田磨希
ロバートソン・アイ:石川新太/DION

企画制作:ホリプロ/東宝
主催:ミュージカル『メリー・ポピンズ』製作委員会

上演日程/会場
【東京】2026年3月21日(土)〜5月9日(土) 東急シアターオーブ
【大阪】2026年5月21日(木)〜6月6日(土) 梅田芸術劇場 メインホール

公演公式サイトはこちら

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