10月に二日間に渡って開催された【Musical Celebration 2025『Japan★Korea -The Echoes-』】、その第一日目に加藤和樹さんが出演されました。
このイベントは日韓国交正常化60周年を迎えた今年、日本と韓国で生まれたオリジナルミュージカルにスポットを当てて企画されたもので、「ECHOES=心に響く」をキーワードに、日本と韓国のミュージカルスターが共演。この日、日本からは加藤さんと彩風咲奈さん、韓国からはキム・ソンシクさんが出演して、和やかなトークや圧巻の歌唱を披露してくださいました。

キム・ソンシクさんはミュージカル『マタ・ハリ』のアルマン役、『レ・ミゼラブル』のアンジョルラス役、そして昨年韓国で上演され話題となったミュージカル『ベルサイユのばら』のアンドレ役などで活躍中のライジングスター。マチ★ソワで始まったコラム『僕の名前はキム・ソンシク』でも人気を集めています。
今回は「加藤和樹のテダム―みんなでテダムSpecialー」と題して、ミュージカル『マタ・ハリ』という共通項を持つ加藤さんとキム・ソンシクさんを中心に、イベントの模様をダイジェストでレポートします!
イベント開催時はミュージカル『マタ・ハリ』公演中で、加藤さんはイベント前日もマチネでラドゥー役、ソワレでアルマン役を演じるという超人ぶり! そしてキム・ソンシクさんも韓国で創作ミュージカル『レッド・ブック』に出演中の合間を縫って来日してくださいました。満員のお客様が期待の熱視線を向けるなか、オープニング映像に続いてお二人が登場。前奏が流れるや、加藤さんが韓国語で台詞をつぶやいて……! そしてお二人による『MAN TO MAN』(『マタ・ハリ』より)の迫力のデュエットが始まりました。間奏でも韓国語の台詞が飛び交って、まるで一本のミュージカルを観ているよう。会場内は大興奮、スタートから一気にヒートアップです!

歌い終えたお二人のもとに「皆さん、アンニョンハセヨ〜!」と笑顔で現れたのは皆さんお馴染み、MCのキム・テイさんです。加藤さんも「加藤和樹です、よろしくお願いします。チャルプッタッカムニダ、パンガプスムニダ(よろしくお願いします、お会いできて嬉しいです)」と韓国語でもご挨拶。そしてソンシクさんも日本語でご挨拶してくださいました!
ソンシクさん(以下、敬称略) (日本語で)僕は韓国のミュージカル俳優、キム・ソンシクです。はじめまして〜。
テイさん(以下、敬称略) ソンシクさん、日本で日本の俳優さんと一緒に歌うのは初めてですよね。いかがですか?
ソンシク イチバン!(会場笑)日本で本当に最高の加藤和樹ヒョンニム(お兄さん)と一緒に歌うことができて、とっても光栄ですし、気分がとってもいいです。(日本語で)ワクワクドキドキ!
舞台裏でソンシクさんの言葉を担当されている通訳の方が、とても丁寧に美しい声で「加藤和樹お兄さん」と訳してくださるので、その度に会場から笑いが沸き起こります。
加藤さん(以下、敬称略) 日本語上手ですね。イルボノ チャレヨ!(日本語、上手です!)
テイ ソンシクさん、昨日日本に着いてすぐ何をしましたか?
ソンシク 昨日、日本でミュージカル『マタ・ハリ』を観ました。イチバン!(ここまで日本語) 僕がやったシーズンとはバージョンが違うので話が違いましたけど、観たことのあるバージョンなので理解しやすかったです。加藤ヒョン(兄貴)のパフォーマンスにとても感動しました。
テイ 加藤さん、オープニング一緒に歌ってみていかがでしたか?
加藤 いや〜めちゃくちゃ楽しかったです。しかもバージョン違いで、韓国語でこうやってソンシクさんと一緒に歌えたのは非常に嬉しかったです。本当に幸せでした。
ソンシク ヒョンに感謝します。僕のやったバージョンに合うように韓国語ですべて準備してくださって。僕はとても楽に歌いましたけど、ヒョンはとてもご苦労されたので、まずは感謝の言葉をお伝えしたいです。韓国語がとてもお上手なのでびっくりしました。
加藤 テイ先生のおかげです。僕の韓国語の先生なんです。今日も直前まで発音のチェックをしてくださいました。
テイ いえいえ、いつも努力して頑張ってくださいます。今回も、ソンシクさんがせっかく韓国からいらっしゃるから韓国語で歌ってあげたいと、朝から発音チェックをして頑張ってくださって、こちらこそありがとうございます。(会場のお客様に向けて)ソンシクさんの実物を見るのは初めてという方、いらっしゃいますか?

ここで会場内の多くのお客様が挙手されて、「おお〜、たくさんいらっしゃいますね」とテイさん。横で加藤さんが「ナド〜!(僕も〜!)」と手を挙げていることにテイさんが気づかず、会場から笑いが。加藤さん無念……。テイさんはソンシクさんのこれまでの出演作やマチ★ソワのコラム「僕の名前はキム・ソンシク!」についてサクサクとご紹介。そして加藤さんの今回のコラムにも触れて、「それではよろしいでしょうか。加藤和樹のテダム、みんなでテダムSpecial〜!」と元気よくコールしてくださいました。
テイ 2016年に韓国で誕生したミュージカル『マタ・ハリ』は、初演の後2017年、2022年、そして24年から25年にかけて再演を重ねて、日本版は韓国の2017年再演の時のものを上演しているんですよね。先ほどもお話くださいましたがソンシクさん、昨日ご自身が演じたものとは違うバージョンの『マタ・ハリ』をご覧になって、いかがでしたか?
ソンシク すごく新鮮に感じました。僕が2017年にミュージカル『レベッカ』のアンサンブルでデビューした時、『マタ・ハリ』が世宗文化会館で公演をしていて、僕らのチームが招待されて観に行った記憶があります。その時、マタ・ハリ役はオク・ジュヒョン先輩、アルマン役はオム・ギジュン先輩が演じていらっしゃいました。後に僕がやったシーズンとは結末が違うんですけど……。
ここで、ソンシクさんが日本版『マタ・ハリ』と現在の韓国版『マタ・ハリ』の結末の違いをとても詳しくお話ししてくださったのですが、加藤さんはまだ作品をご覧になっていないお客様のことを心配して、思わず「それ言っちゃった……」とつぶやき、会場は大爆笑。さらに韓国初演も新たなバージョンも観劇された加藤さんに、テイさんがこんな質問を……。
テイ 加藤さん、韓国の“死ぬバージョン”と“死なないバージョン”を両方ご覧になって、いかがでしたか?
会場はまたまた大爆笑です。(はたして誰が死ぬのか死なないのか、これからご覧になる方のためにここでは伏せておきますね)
加藤 いや、もう別作品だったという印象なんですよ。新演出バージョンを見たら、オープニングがまず違って。あれ? 俺今日『マタ・ハリ』見に来たんだよな!? ってすごいびっくりしちゃって。全然知らないシーンや知らない曲が……。でも『マタ・ハリ』のアナザーストーリーじゃないですけど、今まで腑に落ちていなかった部分が腑に落ちたり。こうやってマタとアンナは出会ったんだ……とかいろんな点と点が線になって、それを観たことも今回の演技にすごく活かせるものがあったなと思います。

テイ 2018年の日本初演でラドゥーとアルマンの二役を演じて、今年のバージョンで久しぶりにまたアルマンを演じてみていかがですか?
加藤 7年ぶりにアルマンを演じるので、年齢を重ねているわけですよ(笑)。やっぱりアルマン=若い役っていうイメージが自分の中にあったんですが、今回、演出の石丸さち子さんと「今だからできる新しいアルマンを見つけよう」と稽古場で一緒に探っていって。なので初演とはまた違った気持ちで接していますし、これが今できる自分のアルマンなんだなという感覚がありますね。
テイ 私は昨日ソンシクさんと一緒に観劇しまして、昼はラドゥー、夜はアルマンを演じていらして! 大変じゃないですか? 昼公演終わった後に、「僕はアルマン、僕はアルマン」と自分に一生懸命言ってから役に向き合うんですか?(テイさん面白い……会場爆笑)
加藤 必ずシャワーを浴びて一回リセットします。髪型も違いますし、メイクも若干変えているので、そこでチェンジを。まず外見からチェンジして、気持ちを入れていくという感じですね。
テイ ソンシクさんも2022年と2024年にアルマン役を演じて、自分の中で変化とかありましたか?

ソンシク そうですね。2022年の時は初めて重要な役を担ったので、うまくやれるか心配で自信がなかったです。でも今回はアイデアもたくさん出てきて、とても落ち着いた気持ちで、自由にステージを歩くことが出来ました。アルマンという役、『マタ・ハリ』という作品は、僕にとってとても大きな意味のある作品です。
テイ ソンシクさんのアルマンは韓国の『マタ・ハリ』ファンのあいだですごく人気で、ソンシクさんのシにアルマンのルマンをつけて、“シクルマン”というニックネームで呼ばれているんです。和樹さんも何かつけてあげましょうか?(会場爆笑)
加藤 僕は今回二役やっているということで、“ラドゥマン”と。(おお〜と会場から納得の拍手が起こりました)
ソンシク ラドゥマン!
テイ いいですね、ラドゥマン(笑)。ではここでアルマンの曲をソンシクさんに歌っていただきたいと思います。
艶やかな美声でアルマンのナンバー『あの高い場所』(邦題『遙か空から』)を歌ってくださったソンシクさん。曲の途中で、観客の皆さんにも歌をうながすようにマイクを客席に向けるのですが、残念ながらお客様にはちょっとハードルが高かったですね。日本版ではこの曲は今回の再々演から追加された新曲で、イベント時は公演が始まったばかり。皆さんにはまだ馴染みがなく、レスポンスが出来ずにもどかしく感じていらっしゃる様子が見てとれました。それでもソンシクさんの歌い終わりの超絶ロングトーンに皆さんウットリ&大拍手です!
加藤 スゴ! いつも舞台の本番前にYouTubeでソンシクさんのこの曲を聴いているんですけど、やっぱ生ってすげえな!と思いました。あんなロングトーン、出来ます!? 最後の伸ばすところ、俺いつもギリギリで頑張っているんですけど。
ソンシク そんなことないですよ。昨日素敵に歌っていらっしゃいましたよ。(さっきの歌をうながした部分のメロディを歌って)ここのところ、『マタ・ハリ』をご覧になっていない方が多かったみたいですね。今回まだ観に行ってない人?(と客席に声をかけると、多くの方が挙手されて)ああ……たくさんいらっしゃるんですね……。先ほど僕が結末に関するストーリーを話してしまい、すみませんでした。(会場大爆笑)でも、必ず観てくださいね! じゃないと僕、叱られてしまうので。
お茶目なソンシクさんに会場は爆笑続き。そこですかさず「今のところ、日本語で歌ってくださいますか?」と加藤さんにお願いするテイさん、グッジョブ! 加藤さんの贅沢なアカペラ歌唱に会場から手拍子が沸き起こりました。
ソンシク 歌う前に聞くべきでした。(日本語で)スミマセン。
テイ とんでもないです。そう言ってくださったので、台本にもなかった和樹さんの歌も聴けて、皆さんよかったですね!(会場から大拍手!)
“みんなでテダムSpecial”ならでは! お客様からの質問に回答!
続いては会場のお客様からお寄せいただいた質問に、加藤さんとソンシクさんが答えるコーナーがスタート。加藤さんもソンシクさんも、抽選箱から質問の紙を引く際に「ダルルルルルルル……」と即席ドラムロール!?を口ずさむなどノリノリです。以下、質問&お二人の答をご紹介!
Q.舞台の上で一番感動した曲は何ですか? 自分の歌でも他の人の歌でもいいです
加藤 初めて韓国で観たのが『エリザベート』だったんですね。その時のエリザベート役はオク・ジュヒョンさんだったんですけど、もう圧倒されちゃって。凄過ぎて、感動を通り越して笑っちゃった思い出があります。同じ曲でこんなにアプローチが違うのか!と、初めて日本と韓国の違いみたいなものに触れた瞬間で、感動しました。
ソンシク パク・ヒョシンさんがやった『モーツァルト!』の、「私の運命を避けたい」(邦題「影を逃れて」)はものすごく記憶に残っています。最近では、僕が『フランケンシュタイン』を観た時に、「偉大な生命創造の歴史が始まる」という曲にとても圧倒されました。僕も歌ってみたい、絶対にやってみたいと思いました。

Q.好きな韓国料理、日本料理は何ですか?
ソンシク 韓国料理はキムチチゲ(キムチ鍋)が大好きです。皆さん知っていますか? キムチチゲ、いつも大盛りで食べます。(会場爆笑)それから日本の食べ物は全部好きですが、一番好きなものはやっぱり寿司ですね。(日本語で)スバラシイ〜、ウマイ! 昨日も到着してすぐにお寿司を食べました。そして昨日は『マタハリ』を観劇した後、とても楽しく観たから力がドっと抜けてしまいましたので、油蕎麦を食べました。
加藤 油蕎麦(笑)? 僕も韓国料理が大好きです。日本でもよく食べに行くんですけど、ケランチム(蒸し卵料理)が大好きで、必ず頼みます。
ソンシク ケランチム! ケランチムは外すことが出来ない食べ物ですね。
加藤 ネ、マジャヨ(はい、その通りです)。とくに韓国で食べた、明太子が入っているケランチムが美味しかった〜。
Q.お互いの第一印象は? リハーサルを経てその印象は変わりましたか?
加藤 あんまり変わってないです。映像とか見た時に絶対いい人だろうなって思っていました。そうしたらメチャクチャ優しくて、フランクで、あと笑顔が可愛い!
ソンシク (加藤さんの言葉を受けて可愛い笑顔! 会場はもちろん大爆笑です)ヒョンが可愛いと言ってくださったので、とても気分がいいです。写真で初めてヒョンを見た時は、重みがあってちょっと怖かったというか、口数も少なそうだなと思っていたんですが、違っていました。韓国で“テトナム”は、テストステロンが分泌されている本当に男らしい男性のことで、ヒョンはテトナムに見えるけれど、思ったよりも優しくて恥ずかしがり屋さんでした。とても素晴らしくて、優しくて、ありがたい方だなと思っています。
加藤 (ソンシクさんと熱くハグして)お寿司食べに行こう!

加藤さんの言葉に、ソンシクさんが「今すぐ、行きましょう!」というように舞台袖を指さして退場する素振りをしていました。本当に可愛い弟のようですね〜。
Q.普段歌う時と、外国語で歌う時と、喉の使い方が違いますか?
加藤 違うところもある、という答え方でしょうか。最近は韓国語で歌わせていただくことが多いのですが、韓国語は喉を開くことが結構多いので、自然と深い声になるんですね。日本語は頑張って開けないと歌えない言語なので、その違いはすごく感じていますね。
ソンシク とても難しい質問ですね。韓国語で歌う時が一番楽で、英語の場合も楽に歌うことが出来ますが、日本語の場合は歌うのがすごく難しいなと。明らかに違いはあると思います。それにも関わらず、加藤ヒョンは韓国語と日本語を駆使して同じように歌ってくださったので、とても素晴らしいです。
ソンシクさんが客席に「(加藤さんに)拍手をお願いします!」と促して、会場いっぱいに温かな拍手が広がりました。ここで加藤さんが『マタ・ハリ』よりラドゥーのナンバー、『戦いが終わっても』を披露。情感のこもった深みのある歌声に会場全体が酔いしれて、大充実の「加藤和樹のテダムSpecial―みんなでテダムー」コーナーは終了となりました。
待ちそわスポットライト「ベルサイユのばら」コーナー

イベントは「テダム」コーナーの後、ゲストの彩風咲奈さんをお招きしての後半戦へ。その模様も少しだけご紹介しましょう。こちらでは彩風さん、加藤さん、ソンシクさんのお三方に共通する作品『ベルサイユのばら』をメインテーマに、歌を交えての和やかなトークが展開しました。
彩風さんは昨年の宝塚歌劇雪組公演『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-をもって劇団を退団され、ソンシクさんは同じく昨年の韓国版『ベルサイユのばら』にアンドレ役でご出演、そして加藤さんは劇場アニメ『ベルサイユのばら』でフェルゼンの声を担当されているんですよね。さまざまな話題で盛り上がるなか、加藤さんは「オスカルをお姫様抱っこして歌うナンバーは辛くないですか!?」とソンシクさんに質問。ソンシクさんも「最初は辛かったけど、だんだん慣れてきた」とおっしゃっていました。

宝塚では男役さんが娘役さんをリフトするダンスシーンがあるので、テイさんが彩風さんに伺ったところ……。
「あれは共同作業です。男役と娘役がそれぞれ気を遣い合って、タイミングを合わせて練習するんですね」。彩風さんのこのシャープなお答えに会場中が痺れまくっていました!
その後も加藤さん、彩風さん、ソンシクさん、そしてテイさんによる“ベルばら”トークにお客様の笑いやため息が引き出され、イベントタイトルの「ECHOES=心に響く」は大成功!
オーラスの歌唱披露はミュージカル『フランケンシュタイン』より、加藤さんとソンシクさんが『ただ一つの未来』を韓国語バージョンで、そして加藤さんが「君の夢の中へ」を熱唱してくださいました。会場内は拍手&歓声の嵐!
最後、お三方が退場される間際、ソンシクさんが客席に日本語で「アイシテル!」と嬉しい一言を投げかけると、またまたテイさんが「和樹さんからも“愛してる”と言ってください!」とナイスな無茶振り! え…っと一瞬驚いた加藤さんですが、「ヨロブン、サランヘヨ〜(皆さん、愛してます〜)」とさすがの一言が飛び出しました。ここでおそらくお客様も期待したであろう、テイさんのさらなるひと押しが!
「じゃあ……彩風さんのほうからも……」
笑いとともに期待集中のお客様の目の前で、加藤さんが彩風さんに何か耳打ちをしている!

そして静寂に包まれたなか、彩風さんが悩殺ハンサムボイスでこの一言!
「愛してるよ!」
この日一番かもしれない!?大歓声が轟いて、【Musical Celebration 2025『Japan★Korea -The Echoes-』】の第一日目が終幕。まさしくこの場にいる全員の心が温かく響き合った、素敵なひとときとなりました。

取材・文/上野紀子(演劇ライター)
撮影/吉原朱美
サムネ画像撮影/マチ★ソワスタッフ
加藤和樹(Kazuki Kato)
愛知県出身。
2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴びる。音楽活動を精力的に行い、2009年韓国、台湾、中国でCDデビューを果たす。俳優としてはドラマ・映画・舞台のほか、ミュージカルや声優としても活躍している。韓国ミュージカルの日本版『フランケンシュタイン』『マタ・ハリ』や『ジャック・ザ・リッパ―』に出演するなど、韓国ミュージカルに縁が深い。第46回(2020年度)菊田一夫演劇賞受賞。
2025年10月1日~11月3日までミュージカル『マタ・ハリ』にラドゥ―役、アルマン役の2役で出演。
2026年12月19日開幕のミュージカル『サムシング・ロッテン!』にシェイクスピア役で出演、2026年2月7日(土)に開幕するミュージカル『最後の事件』にアーサー・コナン・ドイル役で出演がされることが発表された。
また、2026年2月7日(土)大阪・8日(日)東京で、アーティストのRootsを辿るコンサート「THE Roots2026~Kazuki Kato × Satoshi Hashimoto~」を開催する。
キム・ソンシク(Kim Sungsik)
韓国ミュージカル界のライジングスターとして活躍中。2020年、韓国JTBCの音楽番組『ファントムシンガー』へ出演し最終決戦3位まで残り、認知度を上げる。その後、2022年に『マタ・ハリ』に出演。2023年にはEMK Entertainmentに所属となり、『レ・ミゼラブル』でアンジョルラス役で人気が急上昇、『ベンジャミン・バトン』で初主演を務める。2024年7月~10月『ベルサイユのばら』でアンドレ役で出演し、熱い視線を集めた。2024年12月~25年3月『マタ・ハリ』でアルマン役を務めた。2025年9月23日~12月7日まで『RED BOOK』ブラウン役で出演中。同年11月7日に開幕するMUSICAL『EVITA』にチェ役で出演する。
彩風咲奈(Sakina Ayakaze)
愛媛県出身。
宝塚歌劇「ベルサイユのばら」に憧れ、宝塚歌劇団を受験することを決意する。2005年宝塚音楽学校に入学。2007年宝塚歌劇団に93期生として首席で入団。2007年に星組公演『さくら/シークレット・ハンター』で初舞台を踏む。その後雪組に配属。2021年雪組トップスターに就任。11年ぶりに雪組生え抜きのトップスターの誕生となった。在団中の主な出演作・配役は、『るろうに剣心』斎藤一役、『ファントム』ジェラルド・キャリエール役、『CITY HUNTER』冴羽獠役、『蒼穹の昴』梁文秀役など。24年『ベルサイユのばら』フェルゼン役が彩風の最後の宝塚歌劇出演作となった。この公演は、宝塚歌劇『ベルサイユのばら』の誕生50周年記念公演であり、宝塚歌劇で「ベルばら」は10年ぶりに上演となり、さらに彩風咲奈の退団公演が重なり、新曲「♪セラビ・アデュー」が誕生。この曲が彩風咲奈の退団と重なり、多くの観客の感動と涙を誘った。退団後、2025年5月、彩風咲奈1st Concert『no man’s land』に出演。彩風咲奈クリスマスディナーショー「cocoru」を12月16日(火)帝国ホテル大阪、23日 (火)東京會舘で開催。また、2026年3月25日開幕のミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』に主演・デロリス役(ダブルキャスト)で出演されることが発表になった。
Stage Information
ミュージカル『サムシング・ロッテン!』
作詞・作曲:ウェイン・カークパトリック / ケイリー・カークパトリック
脚本:ケイリー・カークパトリック / ジョン・オファレル
演出:福田雄一
翻訳・訳詞:福田響志
出演:中川晃教、加藤和樹、石川禅、大東立樹、矢吹奈子、瀬奈じゅん 他
日程・会場:
【東京】東京国際フォーラム ホールC
2025年12月19日(金)〜2026年1月2日(金)
【大阪】オリックス劇場
2026年1月8日(木)〜12日(月・祝)
Stage Information
ミュージカル『最後の事件』
脚本・作詞・演出:ソン・ジェジュン
作曲:ホン・ジョンイ
翻訳・訳詞・演出補:福田響志
出演:アーサー・コナン・ドイル:加藤和樹 / 矢崎広 / 髙橋颯
シャーロック・ホームズ:渡辺大輔 / 太田基裕 / 糸川耀士郎
日程・会場:
【東京】2026年2月7日(土)〜3月8日(日)
博品館劇場
【大阪】2026年3月13日(金)〜16日(月)
サンケイホールブリーゼ
Stage Information
Musical『RED BOOK』
脚本:ハン・ジョンソク
音楽:イ・ソンヨン
演出:パク·ソヨン
日程:2025年9月23日(火)~12月7日(日)
会場:ユニバーサルアートセンター(664 Cheonho-daero, Gwangjin District, Seoul)
※地下鉄・5号線「峨嵯山(アチャサン)駅」から徒歩5分、オリニ大公園
※関連サイト http://www.uac.co.kr/
出演:
アンナ役:オク・ジュヒョン、アイビー、ミン・ギョンア
弁護士・ブラウン役:ソン・ウォングン、チ・ヒョヌ、キム・ソンシク
Stage Information
ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』
音楽:アラン・メンケン 歌詞:グレン・スレイター
脚本:シェリ・シュタインケルナー&ビル・シュタインケルナー 追加脚本:ダグラス・カーター・ビーン
原作:タッチストーン・ピクチャーズ映画「天使にラブ・ソングを…」(脚本:ジョセフ・ハワード)
演出:山田和也/鈴木ひがし
出演:森公美子/彩風咲奈
石井一孝/廣瀬友祐、松村雄基
梅田彩佳、岡田亮輔、施 鐘泰、山崎大輝
柳本奈都子、河合篤子、家塚敦子
保坂知寿、太川陽介
鳳 蘭
ほか
日程・会場
【東京】2026年3月25日(水)~4月21日(火) 明治座
2026年5月全国ツアー公演(大阪・長野・宮城・愛知)
製作:東宝


