こんにちは!小林唯です。実は、このコラムもいよいよ今回が最終回となります。寂しいですが、最後まで楽しく僕のGood Vibesをお伝えできればと思います。
僕は8月10日から東京・日比谷のシアタークリエで上演中のミュージカル『ジャージー・ボーイズ』漬けの日々です。フランキー・ヴァリ役を演じているのですが、いや~、めちゃめちゃ楽しいですね!

撮影/吉原朱美
出番も曲数もとにかく多いのですが、不思議なことに疲れないんです。ノーストレス! フランキーという役が肌にあうというか、とてもフィットする感覚があります。フランキーは音楽、そしてオーディエンスへの愛という軸が一本通っている人間。僕もこの仕事への愛が人生の軸にあるので、共通しているのかなと。

Team YELLOW(spiさん、有澤樟太郎さん、飯田洋輔さん)も、みんな、チームでいながらマイペースでとても雰囲気がいいです。みんな仲が良くて、色が〝四者四様〟。spiさんと樟太郎とは「初めまして」なのですが、初共演という感じはせず、とても落ち着きます。みんな役とご自身のキャラクターと重なるところがあるんですよね。spiさんは4人のまとめ役のような立ち位置で、自由で推進力、パワーに満ちた方。樟太郎は実直でやさしくて、でも熱い。洋輔さんは、演じているニックと同じでコーラスオタク。ご自身でプライベートでもアカペラグループを作って歌ってらっしゃるんです!

楽曲も、僕にとっては挑戦の部分も多く、とてもやりがいがあります。これまで自分が得意としてきたのはロングトーンで声を張ったり力強い歌い方だったのですが、今回の作品では繊細な、ファルセットを使ったり、グルーヴ感のある歌い方に挑戦しています。リズム感もミュージカルとは違うので、すごく大きな経験をさせていただいています。


これから、フランキー・ヴァリ本人の声質に近づけるようにより研究していければ。演出の藤田(俊太郎)さんは「自分のフランキーを確立してくれればいい」とおっしゃってくださっていますが、自分のお芝居の範囲で、追求していきたいですね。
歌だけなく、お芝居自体も濃い。4人の男の友情の物語で、少年時代から大人になるまでの成長過程を演じます。16歳からの数十年間のフランキーの人生を感じてもらえればうれしいです。本当にすべてが見どころですので、ぜひ多くのお客様にご覧いただきたいですね。

緑豊かな北鎌倉で陶芸に挑戦!
『ジャージー・ボーイズ』稽古中の7月、Good Vibesを求めて、陶芸をしてきました!
場所は、北鎌倉の森の中にある「たからの窯」さん。
井戸や古い煙突があったりと、まるでジブリのような世界観でした。僕も、常に緑を求めているので、ロケーションからすでにGoodVibesをもらいました。
なんと、メイクルームも木陰のテラス!まるでピクニックのようでした。自然には、八百万の神の存在を感じるようなエネルギーがありますよね。デトックスできる感じがするんです。


4,5歳の時にやったことがあるものの、ほぼ初挑戦だった陶芸ですが、ろくろを回し始めると無心になってしまって…。10個も作ってしまいました!


小林家はモノづくりの家系なので、手を動かすとスイッチが入るんです。完成に向けて作っていくその過程を楽しむというか…。「いいな~、できていってるぞ~」という(笑)。GoodVibesそのものでしたね。
今回、陶芸に挑戦させていただいて、俳優という仕事も、陶芸も、失敗がきかない一度きりのもの。やり直しができないその緊張感が好きなんだなと思いました。焼き上がりをみて、先生が色を塗って、最後手直ししてくださったこともあり、想像以上の完成度に感動しました。一方で、「まだまだいけるな!」とも(笑)。お芝居と同じで、やればやるほど精度があがっていくのだろうなと感じています。これが僕の最初の作品か…と感慨深いですね(笑)。
■陶芸に挑戦した模様をダイジェストで動画にアップ!ぜひご覧ください
焼き上がった作品はこちら(↓)です

「Good Vibes」のお裾分け! 僕の作品をプレゼントさせていただきます。「きっとこれが欲しいやろ!」と直感で3点を選びました。他の作品は、お世話になっている方々にプレゼントしようと思います。

◇
初めての経験をたくさんしてきたこのコラム。写真を撮られることにも慣れていなかった僕ですが、イベントも開催したり、対談もしたりと、たくさんの経験をさせていただきました。写真撮影も楽しくなってきましたし、こうしてインタビューでお話をするのも好きなんだ、と新しい自分にも気づくことができました。イベントのMCではちょっと緊張してしまうのですが…(笑)。

このコラムがきっかけで、僕のことを知ってくださった方もいらっしゃるのではないかと思います。自分の魅力…というのもおこがましいかもしれませんが、舞台から離れた部分も知っていただけたとしたら大きな喜びです。ぜひ、これからも機会があれば、自分の考えていることや現状を定期的に発信していく場を持てたらとも思います。
全6回にわたり、このコラムをご覧いただき、本当にありがとうございました!
ぜひ、これからも応援していただければうれしいです。
■YUI’S Selection― Good Vibes★SONG―
最終回はMr.Childrenの「Another Story」を選びました。この曲は、僕が中学校を卒業する前後にずっと聞いていました。歌詞も少し切なくて、あの子供から大人へと成長する特別な時期の思い出と重なって、聞くと今でも〝エモく〟なります。
聞き手・文/塩塚 夢(産経新聞社)
舞台写真&陶芸(北鎌倉)撮影/吉原朱美
陶芸(北鎌倉)ヘア&メイク/杉野智行
小林 唯(Kobayashi Yui)
兵庫県出身。1993年2月27日生まれ。
大阪市立咲くやこの花高校演劇科卒業。在学中に『サウンド・オブ・ミュージック』を観てミュージカルに感銘を受ける。2013年劇団四季研究所入所。同年9月に『コーラスライン』で初舞台を踏み、その後『キャッツ』(スキンブルシャンクス役)、『アラジン』(アラジン役)、『パリのアメリカ人』(アンリ・ボーレル役)、『美女と野獣』(野獣役)など数々の作品で主要な役を務める。2023年に退団後、ミュージカル『この世界の片隅に』に水原哲役で出演、さらに帝国劇場クロージング公演『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役に抜擢。幅広い音域での高い歌唱力を武器に、今もっとも活躍が期待される若手スターのひとり。2025年8月~9月『ジャージー・ボーイズ』Team YELLOWでフランキー・ヴァリ役で出演中。今年12月、舞台「1995117546」に出演することが発表された。
Good♪Vibes【プレゼント企画】
■抽選で3人に「小林唯さん陶芸作品」をプレゼント!

<応募方法>
① マチ★ソワ公式Xをフォロー
② 対象の投稿をリポスト
③Google応募フォームに必要事項を入力
※作品はお選びいただけません※
応募締切:2025年9月15日(月・祝)23:59
当選連絡:2025年9月25日(木) ※当選者のみにメール配信
■ご注意事項■
1)X非公開設定の方は抽選の対象外となります。
2)抽選時に「マチ★ソワ公式 X」アカウントをフォロー継続していただいていることが確認出来ない場合、およびアカウントが検索対象外となっている方のご応募は無効となります。
3)応募の対象は、日本在住の方のみ。
4)マチ★ソワSNSを装った偽アカウントにご注意ください。ご当選連絡をDMではお送りいたしません。
ご当選通知は、2025年9月25日(木)にご当選者様にのみメールにてご連絡させていただきます。
落選のご連絡はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
Stage Information
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

脚本:マーシャル・ブリックマン / リック・エリス
音楽:ボブ・ゴーディオ
詞:ボブ・クルー
演出:藤田俊太郎
日程:2025年8月10日(日)〜9月30日(火)
会場:シアタークリエ(東京都千代田区有楽町)
出演:
【Team BLACK】
フランキー・ヴァリ:中川晃教
トミー・デヴィート:藤岡正明
ボブ・ゴーディオ:東啓介
ニック・マッシ:大山真志
【Team YELLOW】
フランキー・ヴァリ:小林唯
トミー・デヴィート:spi
ボブ・ゴーディオ:有澤樟太郎
ニック・マッシ:飯田洋輔
【Team GREEN】
フランキー・ヴァリ:花村想太
トミー・デヴィート:spi
ボブ・ゴーディオ:有澤樟太郎
ニック・マッシ:飯田洋輔
【New Generation Team】
フランキー・ヴァリ:大音智海
トミー・デヴィート:加藤潤一
ボブ・ゴーディオ:石川新太
ニック・マッシ:山野靖博
※その他、キャスト&スタッフは公式サイトへ