産経新聞社では、エンタメプロジェクト「マチ★ソワ」で連載中のコラムと連動したリアルイベント「小林唯のGood Vibes ★ Talk & Songs」を2月19日と20日、東京・代々木公園のHakuju Hallで開催しました。今回のイベントでは、「Good Vibesをもらうのは何よりも人！」という小林さんがラブコールしたゲストとの共演も大きな楽しみのひとつでした。
2月19日には、ミュージカル『レ・ミゼラブル』で共演中のマリウス役、山田健登さんがゲストとして出演してくださいました。
目元をクシャッとして、顔全体で笑ってくれる山田さん。その表情からも、やさしく温かな人柄が伝わってきます。『レ・ミゼラブル』の帝国劇場公演が終わったばかりとあり、登場するなり「久しぶり～！」とハグをしあうおふたり。でも、実はたったの10日ぶりとか…（笑）。普段からいかに仲がいいかがわかりますね！
山田さんが小林さんからの質問に答える【グッッと素顔に迫る！ Good Vibesクエスチョン】コーナーでは、「小林さんと一緒にどこに行きたい？」と聞かれ、「温泉！箱根とか熱海ですかね。銭湯もいいですよね」と山田さん。それに対して「ドライブはどう？ 車の中でしか話せないことあるやん」と小林さん。
最初はお互いに人見知りで、『レ・ミゼラブル』の事前稽古“エコール（正しくは「エコール・ド・レ・ミゼラブル」）”で席が隣同士だったにもかかわらず、一か月（！）も言葉を交わさなかったというおふたりですが、今やすっかり兄弟のよう。小林さんは関西弁、長崎県出身の山田さんは九州弁まじりで、お互いにリラックスして心を許しあっている様子が伝わってきました。
シンガーソングライターとしても活躍中の山田さんに対し「すごい才能やなと思うよ」と小林さんが褒めると、山田さんは「いやいやいや……」と大きく顔の前で手を振って謙遜。「そういうときは“せやろ！”』って言うねん！」とアドバイス（？）をするなど、「楽屋での会話そのまま」という楽しいトークを繰り広げました。クールなイメージの小林さんですが、山田さんの〝証言〟によると、『レ・ミゼラブル』の楽屋で「ず～～～っと」おしゃべりしているんだそうですよ！
続いてのSongパートでの山田さんのソロ曲はご自身が手掛けた「EVOL（エヴォル）」。R＆B調のメロディにのせて、恋する喜びを表現した楽曲です。柔らかく、少しスモーキーでいながらよく通る山田さんの歌声に会場も一気に引き込まれます。歌い終わると、そのまま小林さんとのデュエット曲に。
ミュージカル『ウィキッド』から「あなたを忘れない」です。おふたりの溌剌として伸びやかな歌声が響きあいます。2曲目のデュエットは山田さんが作詞作曲の「わがままなBye Bye」。こちらは「EVOL」とは一転、切ない失恋ソングです。演奏を担当したピアニスト・大貫祐一郎さんアレンジのピアノバージョンでのデュエットは、元の曲とはまた違った魅力が！
再びのトークコーナーでは、「この曲（「わがままなBye Bye」）、もっと練習してふたりの持ち曲にしよう！」と小林さんがいえば、「ピアノのアレンジがすっごく良くて感動です！ このバージョンもこれから歌おうかな」と山田さん。また、『レ・ミゼラブル』が初のグランド・ミュージカルへの出演という山田さんが「あなたを忘れない」について「今回、唯くんのおかげでとてもいい楽曲を知ることができた。もっとミュージカルの曲教えてくださいよ！」とお願いすると、「考えとくわ！」と小林さん。そんなつれない（？）返答ですが、実はゲストコーナーの選曲はすべて小林さん。突然楽屋に来て、「健登の歌、歌おうや」と提案してくれたそうです（笑）。慕ってくる弟とツンデレの兄のような関係性にほっこりしました。
小林さんをとても尊敬し慕っているという山田さん。「今回のイベントでは、ミュージカル曲だけでなく、唯くんの洋楽も聴けてうれしかった。特に『Desperado』はめちゃくちゃカッコよかった！ デュエットもとても楽しかったです。唯くんの人柄を知ってもらうというのも今回の大切な目的だったと思いますが、そういう意味でも気さくな唯くんの人柄がそのままで、すごく温かな空間でした」とイベントを振り返りました。
取材・文／塩塚 夢（産経新聞社）
撮影／吉原朱美
ヘア＆メイク／杉野智行
スタイリング（小林 唯）／塚本隆文
スタイリング（山田健登）／MASAYA(PLY)
小林 唯（Kobayashi Yui）
1993年2月27日生まれ。兵庫県出身。大阪市立咲くやこの花高校演劇科卒業。
2013年劇団四季研究所入所。同年9月に『コーラスライン』で初舞台を踏み、その後『キャッツ』（スキンブルシャンクス役）、『アラジン』（アラジン役）、『パリのアメリカ人』（アンリ・ボーレル役）、『美女と野獣』（野獣役）など数々の作品で主要な役を務め、2023年に退団。
幅広い音域での高い歌唱力を武器に今後の活躍が期待される。劇団四季退団後、ミュージカル『この世界の片隅に』（水原哲役）に初出演した。
2024年12月-2025年6月ミュージカル『レ・ミゼラブル』にアンジョルラス役で出演。8月-9月にミュージカル『ジャージー・ボーイズ』に出演することが発表された。
山田健登（Yamada Kent）
1999年5月29日生まれ。長崎県出身。シンガーソングライター、ダンサー、俳優として活動。
2020年ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stageの手塚国光役に抜擢され、その後も、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンで手塚国光役を演じる。音楽活動としては23年10月にシングル「Starlight」を配信リリースし、ソニーミュージックよりメジャーデビュー。24年6月には3rdシングル「となり」を配信リリース。2024年12月-2025年6月ミュージカル『レ・ミゼラブル』で初のマリウス役を務める。
実施概要
『小林唯のGood Vibes★Talk&Songs』
日時：2025年2月19日（水）・20日（木） 各日ともに14時／19時開演
会場：Hakuju Hall（東京都渋谷区富ケ谷1丁目37-5）
内容：トーク＆歌
出演：小林 唯
ゲスト：2月19日（水）山田健登、2月20日（木）石井一彰
演 奏：大貫祐一郎（Piano、編曲）
料金：全席指定 9,800円 ※未就学児入場不可
企画・主催：産経新聞社
