エンターテインメントで笑顔を繋げる!

MUSICAL/PLAY

【会見レポート】ミュージカル『ウェイトレス』▷「人生をパイで包んで甘く焼き上げた作品」(高畑充希さん)

ミュージカル『ウェイトレス』が、来年4月から東京・日比谷の日生劇場で上演されます。12月15日には都内で記者会見が行われ、主演の高畑充希さんらキャストが登場。作品への思いを語りました。

同作はアメリカ映画「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」(2007 年)をベースに製作された、ブロードウェイミュージカル。アメリカ南部の田舎町でとびきりのパイを売る評判のダイナーのウェイトレス・ジェナを主人公に、妊娠・出産・離婚・自立・養育など女性の人生の岐路を人間味豊かなキャラクターたちとともに描きだすミュージカルコメディです。日本では 2021 年に初演を迎え、コロナ禍の影響の中でも満席の大盛況に。高畑さんは第46回菊田一夫演劇賞を受賞するなど高い評価を得ました。

4年ぶりの再演となる今回は、初演から続投の主人公・ジェナ役の高畑さんと同僚の姉御肌のウェイトレス役のLiLiCoさん、また新キャストとして同じく同僚ウェイトレス役のソニンさん、お互いに既婚者でありながらジェナと恋に落ちる医師を演じる森崎ウィンさんが出演します。

(左から)ソニンさん、高畑充希さん、森崎ウィンさん、LiLiCoさん

記者会見では、高畑さん、LiLiCoさん、ソニンさんはキュートなウェイトレス姿、森崎さんはきりっとした白衣で登場。

ブロードウェイでこの作品を観劇して出演を熱望したという高畑さんは「前回、コロナ禍でみんなで一生懸命作り上げたこの日本版『ウェイトレス』をすごく喜んでいただけた。今回、(観客が)声が出せる状況でお届けできることが楽しみ。新しいメンバーも参加してくれたので、みんなでワクワクを作れたらと思います」とあいさつ。先日結婚を発表したばかりとあり、「自分事じゃない感じがずっとしていて、フワフワしてる。初演で演じたのと同じ役を、自分が結婚してやるとまた違ったこともあるのではないかなと思います。でも、新婚で最初に演じるのがお医者さんとW不倫する役だなんて、面白い流れだなと…(笑)」とユーモアを交えながら語りました。

姉御肌のウェイトレス、ベッキーを演じるLiLiCoさんは「50歳のときに前回の『ウェイトレス』でミュージカルデビューをさせていただきました。あまりに興奮して楽しみにしていたのに、転んで膝の皿を割ってしまって…。今回は膝に入っていたワイヤーも抜けましたので(笑)、ベッキーらしく堂々とみんなをまとめていければ」と意気込みました。

今回初登場となるソニンさんはブロードウェイで鑑賞して以来、ずっとこの作品の大ファンだったそう。「あの世界に入れる喜びでいっぱいで、ワクワクが止まりません。私が今回演じるドーンはさえないオタクタイプ。こうしたアウトゴーイングじゃない役を演じられる機会はあまりないので、みんなでウェイトレスの世界をつくることを楽しみにしています」と声を弾ませました。

高畑さんが共演のふたりについて「歩く太陽みたい」(LiLiCoさん)、「柔らかくてハッピーな人」(ソニンさん)といえば、ソニンさんが高畑さんについて「おとなしい印象があったけれど、コミュニケーション能力が高く、ノリがよくてなんでも付き合ってくれる」と語るなど、早くも息ぴったりの様子をみせた3人でした。

森崎さんも今回が初めての出演。「日本での初演を3年前に観に行きまして、男性である僕も持ち帰れるものがたくさんある作品だととても感動しました。アメリカという違う国のお話なのですが、ふと崖に足を踏み外しそうになるような、そういった人生の瞬間を描いていて、とても共感できる。前回、宮野真守さんが演じられたこの役を今回は僕が演じさせていただく。個人的にも大好きな作品の一部になれることを楽しみにしています」と語りました。

最後に、高畑さんが「明るくてポップなイメージだけど、家庭内暴力だったり、望まない妊娠だったりと社会問題がふんだんに盛り込まれている。そういった人生のいろんな悩みだったり喜びを、パイで包んで甘く焼き上げた。老若男女、それぞれの人がそれぞれの感想を持つことのできる間口の広い作品だと思います」と作品の魅力を語り、「事前の勉強はいらない。劇場にただただ、体験しにきていただければ」と呼びかけました。

本作は東京公演を皮切りに、愛知・大阪・福岡公演も予定しています。

取材・文/塩塚 夢(産経新聞社)
撮影/吉原朱美


Stage Information

ミュージカル『ウェイトレス』

脚本:ジェシー・ネルソン
音楽・歌詞:サラ・バレリス
原作映画製作:エイドリアン・シェリー
オリジナルブロードウェイ振付:ロリン・ラッターロ
オリジナルブロードウェイ演出:ダイアン・パウルス

出演:高畑充希、森崎ウィン、ソニン、LiLiCo、水田航生、おばたのお兄さん、西村ヒロチョ、田中要次、山西惇 ほか

【東京公演】日生劇場
2025年4月9日(水)〜4月30日(水)

【愛知公演】Niterra 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2025年5月5日(月)〜5月8日(木)

【大阪公演】梅田芸術劇場 メインホール
2025年5月15日(木)〜18日(日)

【福岡公演】博多座
2025年5月22日(木)〜5月29日(木)

公演公式サイトはこちら

  

RECOMMEND

NEW POST

小林唯のGood Vibes★Talk&Songs
PAGE TOP
error: