こんにちは!小林 唯です。
僕はいよいよ開幕する『レ・ミゼラブル』にどっぷりつかっています。日本のミュージカル界のトップレベルの方たちが集まる中にいられることが幸せですし、自分が演じる革命のリーダー「アンジョルラス」はみんなを引っ張っていく役柄なので、負けじと食らいついています。そのプロセスが刺激的で楽しいです。
もちろん、とても偉大でタフな作品ですので、時代背景、役柄的にも極限を生きている緊張感が続き、本当に体力、精神が削られることも。自分はアンジョルラスと違って、普段みんなを引っ張っていくようなタイプではないので、劇中で「指示をくれ!」などとみんなが頼ってくるので中々困惑します(笑)。 もっとリーダーとしての威厳を出していけるよう模索中です。公演を終えた頃にはまた新しい引き出しが増えていると思います。再演の場合、前任者を意識しないようにというのが僕のテーマの1つ。これまでの稽古で、役の濃度をあげ、僕らしいアンジョルラスを演じられるように準備をしているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです!
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そんなハードで濃厚な毎日ですが、今回は、緊張の舞台から離れて、ほっとひと息、パワーチャージできる場所を訪れました。東京・平河町にあるカフェ「HOCUS POCUS(ホーカス ポーカス)」です。
ここはドーナツなどの焼き菓子を味わえるお店。実は僕は甘いものが大好きで、奮発してパフェを食べに行く時間が何よりの贅沢なんです。高校時代は、女子が多い学校だったので、手作りお菓子を交換するのが流行っていて。僕も、自分でチョコチップクッキーを作って、友人に食べてもらったりしていましたね(笑)。
今回お店でいただいたのはストロベリーとピスタチオの2種類。一口食べてびっくり!ものすごくぎっしりと中身が詰まっていて、それでいて食感はふんわりと、まるでケーキのよう。僕の知っているドーナツじゃない…!
お店の雰囲気も、緑がたくさんあり、まさに都会のオアシス。普段、僕は初めて行くオシャレなお店はちょっと緊張してしまうのですが(笑)、とてもリラックスでき、Good Vibesをもらうことができました。小さい頃は田んぼや山を駆け回っていましたし、キャンプにもよく行きます。やはり自然に囲まれていると落ち着きます。
コーヒーも少し酸味のあるタイプで、とてもおいしかったです。僕はコーヒーも大好きで…。毎朝、自分でキャンプにも持っていける携帯用のミルで豆をひいて、好きな音楽を流しながらコーヒーを味わうのが癒しのひとときです。「HOCUS POCUS」さん、これから自分ひとりでも、のんびり訪れてみたいです。
ちなみに、店名の「HOCUS POCUS」は魔法の呪文だそう。「アラジン」に出てくる魔法の言葉「アブラ・カタブラ」のようなものですね。
もし僕が、魔法の呪文を唱えて願いがひとつだけ叶えてもらうなら…。
世界中の言語の壁をなくしたい!
言葉の壁を取り払って、いろんなものにふれてみたいんです。
いつか、インドやタイなど、魅惑の世界を訪れてみたいですね。行きたいところ、やってみたいことがたくさんです!
■YUI’S Selection ーGood Vibes★SONG-
僕は藤井風さんの大ファン。藤井さんの自由なスタイルが大好きで。何ものにも囚われていない、まさにアーティスト。
最初は藤井さんの他の曲を知人が聴いていたことがきっかけで、その曲が頭から離れなくなり、それから色んな曲を聴いています。
どの曲も素敵ですが「満ちていく」は落ち込んでいる時などに聴くとスーっと心がデトックスされる感じがします。不思議な魅力がありますね。日本の宝です、天才です(笑)!
Vol.0で紹介したブルーノ・マーズもそうなんですが、自宅ではYouTubeで「カフェタイム ジャズ〜」的な3〜4時間ずっと流れてるものとかを流していたりと、ノスタルジックでメロウな雰囲気のものが好きなんだと思います。
藤井 風 – 満ちてゆく Official Video|Fujii Kaze
撮影/黒澤義教
ヘア&メイク/杉野智行
スタイリング/塚本隆文
聞き手/塩塚 夢(産経新聞社)
INFORMATION
◉HOCUS POCUS(ホーカスポーカス)
伝統的な製法と不思議な技術で仕上げられた、ケーキのようなドーナッツを中心にハンドポータブルな焼き菓子を取り揃えています。美味しいコーヒーとドーナツ、そしてゆったりとした豊かな時間をぜひ。
東京都千代田区平河町2-5-3
*東京メトロ半蔵門線 / 有楽町線 / 南北線、永田町駅4番出口 徒歩2分
営業時間:月 – 金曜日 11:00-18:00、土・日・祝日 12:00-18:00
公式サイトはこちら
★開催決定★
【小林唯のGood Vibes★Talk&Songs】2025年2月19日(水)・20日(木) @Hakuju Hall(東京都渋谷区)
小林 唯(Kobayashi Yui)
1993年兵庫県生まれ。大阪市立咲くやこの花高校演劇科卒業。在学中に『サウンド・オブ・ミュージック』を観てミュージカルに感銘を受ける。2013年劇団四季研究所入所。同年9月に『コーラスライン』で初舞台を踏み、その後『キャッツ』(スキンブルシャンクス役)、『アラジン』(アラジン役)、『パリのアメリカ人』(アンリ・ボーレル役)、『美女と野獣』(野獣役)など数々の作品で主要な役を務める。2023年に退団後、ミュージカル『この世界の片隅に』に水原哲役で出演、さらに帝国劇場クロージング公演『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役に抜擢。幅広い音域での高い歌唱力を武器に、今もっとも活躍が期待される若手スターのひとり。
Stage Information
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
製作:東宝
出演
ジャン・バルジャン:吉原光夫 / 佐藤隆紀 / 飯田洋輔
ジャベール:伊礼彼方 / 小野田龍之介 / 石井一彰
ファンテーヌ:昆夏美 / 生田絵梨花 / 木下晴香
エポニーヌ:屋比久知奈 / 清水美依紗 / ルミーナ
マリウス:三浦宏規 / 山田健登 / 中桐聖弥
コゼット:加藤梨里香 / 敷村珠夕 / 水江萌々子
テナルディエ:駒田一 / 斎藤司 / 六角精児 / 染谷洸太
マダム・テナルディエ:森公美子 / 樹里咲穂 / 谷口ゆうな
アンジョルラス:木内健人 / 小林唯 / 岩橋大
上演スケジュール
【東京】帝国劇場 2024年12月20日(金)初日~2025年2月7日(金)千穐楽
*プレビュー公演:2024年12月16日(月)~12月19日(木)
【大阪】梅田芸術劇場メインホール 2025年3月2日(日)~3月28日(金)
【福岡】博多座 2025年4月6日(日)~4月30日(水)
【長野】まつもと市民芸術館 5月9日(金)~5月15日(木)
【北海道】札幌文化芸術劇場hitaru 2025年5月25日(日)~6月2日(月)
【群馬】高崎芸術劇場 2025年6月12日(木)~6月16日(月)